エーリアンというと、ずいぶん前からあるカテゴリで、GXカテゴリの時からありますね。
私が遊戯王を知り始めたのは、ストライク・オブ・ネオスの時で
丁度このくらいからエーリアンが出ましたね。
初期のカテゴリというのもあって、カテゴリ名も「エーリアン」と非常に単純明快。
そもそも「エーリアン(地球外生命体)」なカテゴリなぞ、このカテゴリにかぎらず沢山居る。
わかりやすい所だと「ワーム」や「グレイドル」でしょうか。
特にグレイドルに関してはコントロール奪取を主軸とする戦法自体も被っている。
そんな事もあり、ほとんどコナミに忘れられているのか、
最後のサポートカードが開発されたのは、クリムゾン・クライシスと8年前。
同じパックで海外新規の「古代遺跡コードA」の来日分を含めると7年前と言えるが、それでも大分前。
エーリアンの戦法というものは、時代の流れもあるが
7,8年ほど全く変わっていないのだ。
エーリアンの基本戦略としては
「エーリアンモナイトで、墓地の星4エーリアンを蘇生し、ゴルガーに繋げる」

そして、ゴルガーで永続魔法・罠をバウンスして相手フィールド上を殲滅させるというもの。
永続罠を使う事によって、相手のターンは妨害に徹する事が出来るし、自分のターンではそれを回収しつつ破壊効果を使える。
戦略としては十分合理的。型がハマれば、今でも戦っていけそうな雰囲気ではある。
問題は、どこまで安定してこの動きが出来るか、といった所。
しかし、言うまでも無くエーリアンというものは「エーリアンモナイト」に依存している。

このカードが無ければ、言うまでも無くこの動きは出来ない。
ゴルガーは「エーリアンモナイト」と素材指定もあるので、他の星1チューナーがあれば大丈夫という訳でもない。
かつては、オシャレオンに頼らなければいけないほどに、そのサーチ方法については考えさせられたものだ。
この点については、実はエーリアン自体の新規カードが無くともどんどん改善されている。
たとえば、《キングレムリン》

このカードの登場によって、エーリアンモナイトのサーチが非常に容易になった。
イザという時は、他のエーリアンもモチロンサーチ出来る。
そして《レスキューラビット》

「エーリアン・ソルジャー」をリクルートする事によって、即座にキングレムリンになって、エーリアンを墓地に送りつつ
アンモナイトをサーチ出来る。
しまいには、《光の霊堂》

エーリアンモナイトを手札から追加召喚出来る。しかも、墓地にエーリアンを送る事も出来る。
フィールド魔法でサーチも容易で、ゴルガーでバウンス出来るのが利点。
戦い方としてはこうだ。

こんな風に実はじわりじわりと【エーリアン】デッキは強化されていたのだ。
そげな中で登場した《「A」細胞組み換え装置》。
この「装置」って単語がオシャレですね。
「A」細胞組み換え装置
速攻魔法
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。デッキから「エーリアン」モンスター1体を墓地へ送り、墓地へ送ったモンスターのレベルの数だけ、対象のモンスターにAカウンターを置く。
(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「エーリアン」モンスター1体を手札に加える。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
アストロノーカのおめでとう装置を彷彿させます。
さて、効果については
「デッキからエーリアンを墓地へ送り、そのレベル分だけエーリアンカウンターを乗せる」
「デッキからエーリアンをサーチする」
という効果を持っています。
一見、(2)の効果は強そうに見えると思うのですが
(1)の効果は強いのか?と思う人も居るかもしれません。
しかし、言わせて頂きましょう。
この効果、強いです。
相手フィールド上にモンスターが居る状況だとして
手札にこのカードと、エーリアンモナイトが既にある状態だとすると
この《「A」細胞組み換え装置》で星4エーリアンを墓地へ送り、カウンターを4つ乗せる。
手札からエーリアンモナイトを召喚して、釣り上げ後ゴルガーに。
ゴルガーの効果で、カウンターを2つ取り除いて1枚破壊を2回使用できる。
さらに、次の自分のターンのメインフェイズ時に、好きなエーリアンカードをサーチ出来る。
といった風に出来ます。
ただ強いだけで無く、いままでの様々な「エーリアン」カードも使えるようになった感じがします。
元々、エーリアンは「Aカウンターを載せる必要があるものの、載せれれば強い効果を発揮する」というものでした。
それが、簡単にAカウンターを載せれるようになったので、相対的に強くなったというのが分かると思います。
特に強化されたと思うのは、以下の3点
《エーリアン・テレパス》

魔法罠カードを1枚破壊出来ます。
手札に、テレパスと《「A」細胞組み換え装置》があれば、魔法・罠カード1枚を破壊しつつ相手の打点が900下がって、実質2500アタッカーに。
そもそも、エーリアンモナイトでこのカードを蘇生しても効果は無効化されないので、破壊効果をパリパリ使えます。
《古代遺跡コードA》

蘇生カード。墓地に送ったカードをすぐに蘇生出来ます。
ゴルガーのサポートも出来、キングレムリンや他のランク4も作りやすい。
《エーリアン・ヒュプノ》

デュアルサモンすれば、相手モンスターを奪えます。
光の霊堂を使ったり、古代遺跡コードAがあれば十分再度召喚する機会もある。
まあ、今までのエーリアンデッキでもちょくちょく見かけられた奴ですが…
実際のところ、恩恵を受けるカード自体はもっとあります。
ヒュプノだけで無く、エーリアンはコントロール奪取が多いのですが、今の環境じゃちょっと遅い気もするので難しい所ですな。
さすがに、環境トップに君臨する奴らを迎えうつには厳しいでしょうが(特にユニコーン)
今までと比べてデッキの幅が広がった事と、純粋なエーリアンの強化がされた事は特筆に値する。
おそらくエーリアンの強化自体はこの1枚で終わりでしょうが…
なんかもうちょっと核となりうるエーリアンモンスターが欲しい所ではあります(わがまま)
と、こんな感じでしょうか。
エーリアンは昔からあって好きなカードなのでついつい考察が長くなってしまいました。ネタ要素も無い。
NTR(する方)が好きな人は是非、コントロール奪取要素多めで組んでみてはいかがでしょうか。
まあ私はコントロール奪取が出来ても

こんなカウンターが乗ってる人はちょっと嫌ですね。
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エーリアンはカウンターを乗せる方法が少なかったので、捗ります。そこにソルジャーの墓地送りとサーチも加わりますし。強いていうなら、モンスターを対象に取らなくても発動できるとなお良かったのですが…
一点だけ、ゴルガーの効果で1枚破壊を2回使えるとありますが、この効果もターン1じゃないでしょうか。(ターン跨いで2回という意味ならごめんなさい)
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> エーリアンはカウンターを乗せる方法が少なかったので、捗ります。そこにソルジャーの墓地送りとサーチも加わりますし。強いていうなら、モンスターを対象に取らなくても発動できるとなお良かったのですが…
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> 一点だけ、ゴルガーの効果で1枚破壊を2回使えるとありますが、この効果もターン1じゃないでしょうか。(ターン跨いで2回という意味ならごめんなさい)
モンスターを対象にしない方がベストなんですけど、まあサーチ効果もありますからねー。
さすがに贅沢すぎるかもしれません。いや、そのくらいあってもいいか。
ゴルガーの効果は、素で勘違いしてました。混乱させてすいません。しばらく見ていなかった内に、私の脳内でターン制限無しという9期効果に変換されていました…。
記事に書いてある事は、ターンを跨いでという事で解釈して下さい…。
こういう昔のカードはもうちょっと頻度高く強化カード出して欲しいですね。
こっちも侵食されそうなんですがそれは…。