シャドールのキモはなんといっても「影依融合」。

今でこそ数あるデッキ融合の先駆けとも言える存在であり、
「相手の場にエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが居る場合」という条件を除けば使い勝手は随一。
その上、状況によって手札からも墓地からも融合できたり…融合先の関係上
シャドール+1体でなんでも出せるのが強み。
10期では基本的にEXモンスターゾーンにしか融合モンスターを出せないのがキツかったが
11期からは再びメインモンスターゾーンに気兼ねなく融合モンスターを出せるようになったので
相対的に強化されたと言える。
さて、この「相手の場にエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが居る場合」というのが
デッキ単位でかなり刺さり、この部分をどうするのかが対シャドール戦の鍵である。
9期に入ってからこのようなエクストラメタなカードが増えており、例えば
アーティファクト・デスサイス
ユニコールの影霊衣、sophiaの影霊衣
真帝王領域
といったカードなど…。
影依融合はその開祖でありつつ、なおかつ最も「アドを得る」という事に特化したものである。
しかし逆に考えてみれば、影依融合自体はエクストラデッキからの特殊召喚を封じている訳ではない。
最近はあまりにもシンクロモンスターやリンクモンスターが強くなりすぎており
「あくまで抑止力」とだけしか働いていないと考えればまあまあ頷ける。
…まあエルシャドール・ミドラーシュは特殊召喚封じの効果を持っているのだが。
このようにエクストラメタなカードを持つテーマはどうもその強力さに拍車をかけているように見える。
この「シャドール」も先述した「アーティファクト」「影霊衣」「帝」どれもが、環境トップに登った事のあるデッキばかり。
かつてはドラグーンビートに採用にされているリリーサーがその役割を受け持っており
こちらに至ってはエクストラデッキからどころか通常の特殊召喚も封じるのでタチが悪い。
こんな感じでこういう特殊召喚封じは非常にバランスが悪くなってしまうのが問題。
難しい所だが是非、なんとか改善して欲しいものである。
専門的な事はともかく、ここからはシャドールモンスター達の解説をしていこう。
シャドールモンスターの解説
シャドール・ビースト

おそらく、ナチュル・ビーストのシャドール化。
顔にあまり面影が残っていないが、丸まっている姿が可愛い。
メインモンスターの中では唯一の上級モンスターなので先輩と呼ばれている可能性が高い。
ビースト先輩。
シャドール・リザード

ビースト先輩の後輩の爬虫類。
シャドール・ハウンド

犬だよ犬。ヨツンヴァインになるんだよ。
融合モンスターの解説
エルシャドール・ネフィリム

偉大なる母。
ある意味で9期を象徴するようなカードで、最初から最後まで大して活躍していなかった
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンよりこのカードが表紙になるべきだったのではとも思う。
プリズマティックアートコレクションも、オッドアイズPドラゴンよりこのカードが収録されるべきだった。
エルシャドール・シェキナーガ

母が拘束プレイしている姿など見とうない!(ノブ)
と言いながらギンギンにこのカードを出すシャドールプレイヤーが続出した。
ちなみに当のネフィリムは、拘束プレイどころか実際に拘禁されてしまった。
エルシャドール・アノマリリス

女は海(エーゲの海のテーマ)。
海なので水属性。わかりやすい。
融合モンスターの3/7はネフィリム及びネフィリムのコスプレである。
エルシャドール・ミドラーシュ

ミドラーシュはウィンダのシャドール化している姿である。
人形化しているためか、元よりも可愛く見える。
これに興奮するのは立派な特殊性癖。持ち味を生かせ。
エルシャドール・ウェンディゴ

こちらはウェンディゴのシャドール化である。女の子ばかりシャドール化させるな。
エルシャドール・アプカローネ

アプカローネって何なんでしょうね。パスタの麺の種類っぽい響きですけど。
こちらはエリアルで最新の融合モンスター。やはり女の子。
エルシャドール・エグリスタ

あれ!?女の子じゃない……!?!?
ここまで全員女の子だったのに…。
エグリスタ、まさかのハーレムじゃないか…!!
…
いや、まてよ…
…
違うのでは無いだろうか?
エグリスタも女の子じゃないのか?
まずエグリスタといえば、シャドール化前の姿はジェムナイト・クリスタだ。

まあ、確かに女性には見えない。女性としてみるには余りにも無骨である。
だが、「男性である」という記述は何処にも無いし、確証も無い。
ジェムナイトはなんとなく男っぽいイメージがあるが、 ジェムナイトの中には「ジェムナイト・ラピス」や「ジェムナイト・ラズリー」のような女性形のモンスターも居る。
そして、クリスタは甲冑を着ている為、実際のところどうなのかは見た目だけでは判断は出来ない。

実際のところ、甲冑を着ている「教導の騎士フルルドリス」は設定上では女性であると明言されている。
かの有名なメトロイドのサムス・アランもそうだが、「実は中身は女性である」という可能性も十分にある。
他の融合体が女の子ばっかりなら、エグリスタもやっぱり女の子だろう。
よってエグリスタの女の子。
さて、ここで問題なのは、なぜシャドールには女の子ばかりなのか?という所である。
シャドール化はいわば、洗脳と言えるもの。
そしてそのシャドール化のほとんどが女の子…。
「シャドール」という単語。闇属性…。
もうここまで来たら感の良い方はお気づきだろう。
そう、シャドールとは
シャドルーの事である。
「シャドルーって何やねん」と思う関西人の為に補足しておくと
シャドルーとはストリートファイターシリーズに存在する闇の組織。
あの有名なケツアゴの郵便局のおっちゃんがボスである。

引用-COPCOM:シャドルー格闘家研究所-
なぜシャドールはシャドルーなのか?
証拠その1.闇属性だから。
闇の組織だから闇属性。うーん単純明快。
証拠その2.女性ばかりだから。
シャドルーも設定上は男性の構成員は居るが、構成員の中で特に優秀な者が所属するケツアゴ親衛隊は
全て女性で構成されているからである。
ただの趣味だろ。
シャドールにおいても末端(いわゆる効果モンスター)には男女混じっているが
優秀な者(融合モンスター)は女性ばかりな所を見ると、同じである。
証拠その3.洗脳・改造を行う為
厳密にはシャドール化は洗脳では無い可能性が高いが、シャドルーも洗脳や改造を行う組織である。
シャドルー構成員の中で特に有名なストリートファイターのキャラはキャミィであり、彼女も洗脳された過去がある。

引用-COPCOM:シャドルー格闘家研究所-
証拠その4.「ドール」だから
先述の通り、洗脳を行い親衛隊に選ばれた者が居るのだが、彼女らは「ドールズ(Dolls)」と呼ばれる。
まんま人形という意味であり、恐らくシャドールの語源と同じである。
とまあここまで来たらほとんどピタリ賞である。ゴチになりますだったら100万円貰えているレベルだ。
しかし問題は、このシャドルー…いや、シャドールという組織を誰が動かしているのかという事である。
普通ならここで「ネフィリムでしょ」と言いたくなるのだが、先述の通り彼女はあくまで親衛隊(Dolls)であり
黒幕は別に居ると思われる。
こういう時、黒幕というものは最初の辺でモブキャラのような存在として出ているものである。
シャドールが登場したデュエリスト・アドベントで既に登場しており
まるでシャドールとは無関係だと言わんばかりに居ながらも、実の所、近くに居る存在…
そう、感の良い方はもうお気づきだろう。
シャドールの黒幕は、シャドルーと同じ

ベガである。
そう、シャドールの登場したデュエリスト・アドベントと一緒に登場したベガが黒幕ということだ。。
姿はケツアゴの郵便局のおっちゃんでは無いが、ベガにとっては肉体など器でしかない。
代替ボディさえあれば乗り移る事など容易いこと。
思った以上にベガはファンタジーな存在なのを忘れてはいけない。
さて、シャドールの秘密がわかった所でこの話はおしまいにしよう…。
ストリートファイターシリーズは早く女性キャラクターを元の可愛らしいデザインに戻せ。