
こんにちは、笹川マイスです。
今回は、ライトニング・オーバードライブで久しぶりに登場したダークモンスター、「ダーク・オネスト」を記念して
今まで遊戯王で登場してきた「ダーク・モンスター」について解説していきます。
まずは「ダーク・モンスター」というもの自体について解説。
2007年に発売されたパック「ファントム・ダークネス」で多く登場したカード群。
ダーク・モンスターは厳密的にカテゴリカードではなく、ダーク・モンスターを指定するようなカードは無い。
大まかな共通点としては
・総じてリメイク元のモンスターが存在し、その闇属性版である。
・名前に「ダーク」がつく。
・ステータスはリメイク元と同じ
・闇属性に関連する効果を持つ
だが、リメイク元のモンスターが存在する部分以外は、合致しないカードも多々存在する。
例えば、堕天使ゼラートは「ダーク」は付かないし(英語版ではDarkは付く)
ダーク・ドリアードは、ドリアードとステータスが違うし
ダーク・ヴァルキリアは闇属性に関連する効果を持たない。
リメイク元が存在するカード群としては似たようなものとして
「ヴェルズ」「ライトレイ」「カオス」などが存在する。
と、専門的な事はともかく…
個別のモンスターは以下から解説。
これを読めば君もダーク・モンスターだ!
ちなみに、この記事では「ヴェルズ」「トワイライトロード」、闇属性のマシンナーズなどは記載しない。
《ダーク・アームド・ドラゴン》


アームド・ドラゴン LV7のダークモンスター版。
リメイク元と比べて構図がカッコ良すぎる。
いわずと知れた、ダークモンスター最強格。先行展開が重視される現代においては、このカードの評価は低くなってしまったが
今でも2ターン目以降に出すと相手プレイヤーが絶叫しかねない性能を持っている。
ステータスが最上級帝と同じなので、帝王の開岩などでサーチできる。
ダークモンスター初登場からして、こんな性能のカードを出してしまったせいでこれ以降のダークモンスターはどうも性能が抑え気味になってしまったのが残念。
《ダーク・グレファー》


戦士ダイ・グレファーのダークモンスター版。
リメイク元と比べて筋肉量は少なくなったが、その分スタイリッシュな体形になったと言える。
ポーズがカスカスダンス。
出た当初こそ、終末の騎士のが使いやすいと言われていたが、墓地BFの隆盛とともにアドバンテージよりも1度に2体の闇属性モンスターを墓地に送れたり特殊召喚できる点が評価された。
が、現代になると手札誘発や手札誘発メタにリソースを割くようになり、展開に2枚のカードを必要とするこのカードは採用されにくくなってくるようになる。なんて時代だ。
グレファーはいろんな形態があるが、一番有能なグレファー。
闇に堕ちた方が、充実した人生を送る。そんな人だって居るのだ。
《ダーク・クリエイター》


創世神のダークモンスター版。
昔一番好きだったダークモンスター。そもそも創世神自体がめちゃくちゃ好きだったのでこのカードが出た時はかなり興奮したものだ。
当時は手札からの特殊召喚も、墓地からの特殊召喚も相当強かったので、ある程度の召喚条件のキツさはカバーできた。
神なので、闇堕ちしたモンスターの中では一番規模がデカいモンスターかもしれない。
そのうえ、カオス化もしている。どの形態もそこそこ有能なのにコロコロ変わるのは神としてどうなのか。
《ダーク・ネフティス》


ネフティスの鳳凰神のダークモンスター版。
タイムラグこそあるが、2400打点が出るのは当時としては強かった。
が、場に出た時に強制的に魔法・罠カード1枚を破壊してしまうので、自分の魔法・罠カードを破壊してしまうような事もよく起きたので、やや使いづらい所がある。
ネフティスのモンスター版であるガルドニクスも、いつかダーク化するのだろうか。
《ダーク・シムルグ》


神鳥シムルグのダークモンスター版。
シムルグがシリーズカード化したので、ダークモンスターの元ネタとしては最も派生が多いモンスターと言える。
ダーク・シムルグの派生のダークネス・シムルグも居る。分かりづらい。
ちなみにダークネス・シムルグは烈風の覇者シムルグが捨てた自身の闇であるとの事。
ドラゴンボールのピッコロ大魔王的な存在なのだろうか?
いつか風と闇のシムルグ2体の融合モンスターが出るかもしれない。
《ダーク・パーシアス》


ミスター・ドラフト、04の王こと天空騎士パーシアスのダークモンスター化。
そういえばパーシアスの下半身は馬だったなっていうのを再確認させてくれる。
打点こそ上がる余地があるものの、ドローが確実ではなくなり、貫通も無くなった。
相互互換ではあるものの、7年ほど前のカードのそこそこな強さのカードの相互互換を出されても困るというものだ。
こちらも元ネタがシリーズカード化しているが、枚数は少ない。グレファーの派生モンスターのがまだ枚数が多い。
《ダーク・ヴァルキリア》


デュナミス・ヴァルキリアのダークモンスター版。
闇堕ちしたら肌の露出が多くなるイメージがあるが、彼女の場合は露出が少なくなっている。
そこんところがいいのかもしれない。
効果はデュアルモンスターにしては有用だが、ダークっぽさの要素がほとんど無い。
未来サムライの相互互換である。
ポーズといい、ダーク化といい、なんとなく「闇の誘惑」というフレーズが似合う。
《究極宝玉神レインボー・ダーク・ドラゴン》


究極宝玉神レインボー・ドラゴンのダークモンスター版。
ロマンカードという程でもないが、やや難しい召喚条件を持つ。
一見わざわざ採用するようなカードではないように見えるが、ネオス・フュージョン及び、捕食植物ヴェルテ・アナコンダの登場により、レインボーネオスの融合素材として注目を浴びるようになる。
闇属性がある程度入っているデッキなら、こちらの方が融合素材としては優秀だ。
…それでも重すぎるけど。
《ダーク・ホルス・ドラゴン》


ホルスの黒炎竜 LV8のダークモンスター版。
圧倒的な制圧力を持つリメイク元に対して、こちらはけん制する程度に留まっている。
その上、自身を特殊召喚するような効果も持っていないため、微妙な感じはぬぐえない。
まあ、そのくらいが当時の攻撃力3000の重みともいえる。
リメイク元も特殊召喚手段はあるが、決して出しやすいとは言えない訳だし。
《ダーク・ジェネラル フリード》


無敗将軍フリードのダークモンスター版。
あちらがドローの代わりに戦士族をサーチする代わりに、こちらは闇属性をサーチする。
…しかし、当時からまったく使われていないカードの相互互換(闇属性版)を出されても、やはり使われない。
《ダーク・ボルテニス》


裁きを下す者-ボルテニスのダークモンスター版。
他のダークモンスターと比べて、リメイク元が最もマイナーかもしれない。
効果もリメイク元とほとんど変わらず、天使族が闇属性に代わり、ローリスク・ローリターンになったのみ。
カウンター罠を主体で考えると天使族のが使いやすいが、リリース確保ができるほど展開が容易なのは闇属性…と
まあまあ上手い事、使い分けはできているなとは思うものの使われる事は無い。
何気に、造形がリメイク元とかなり変わっており元々同一のモンスターには見えない。
心なしか、ダーク・ボルテニスがノリノリに見え、リメイク元が「この仕事つまんねーな」とか思ってそうなので
ダーク・ボルテニスが本性かもしれない。
《ダーク・オネスト》


久しぶりに登場した正統派ダークモンスター。
しかし、話題性の割には、今ではあまり使われないオネストの相互互換かつ、微妙に弱体化されているため
かなり微妙だと言わざるを得ない。
弱体化された部分は以下の通り
・手札に戻る効果がターン1になった。
→光と闇の竜に対して、効果発動を連発して弱体化させるようなコンボが出来なくなった。
・相手モンスターに影響を与える効果になった。
→効果を受けないモンスターに対して無力。
・攻撃力を下げる効果になった。
→重ね掛けの発動が出来ない(大ダメージを与えられなくなった)
→連続攻撃を持つモンスターのサポートにならなくなった。
といった点である。ただし、闇の誘惑やダーク・バーストなど、
光属性よりは闇属性モンスターのがサポートがやや多めなのは留意したい。
ただ、光属性が攻撃力アップに対して闇属性は攻撃力ダウンさせるというのは、なんとなくイメージは合っている。
以下はダークモンスターかどうか曖昧な奴ら
《ダーク・ドリアード》


ドリアードのダークモンスター版。
だが、ほかのダークモンスターと違ってとにかく血色が良い。
ダークモンスターを意識しているのだろうが、ダーク要素は属性以外にほぼ無く、全体的に謎なモンスター。
効果も悪さができそうで、あんまり出来ないのが魅力。
《堕天使ゼラート》


大天使ゼラートのダークモンスター版。
英語版ではアークロード・ゼラート→ダークロード・ゼラート、日本では大天使ゼラート→堕天使ゼラートと、
なかなかシャレたネーミングを見せつけれくれるが、そのおかげでダークモンスターっぽい名称にはならなくなった。
当時はそこそこ見かける事があったような気がするのだが、今見たら
特殊召喚効果で無い上、効果に手札コストが必要で、効果を使ったら自壊するという…
こいつこんなに弱かったのか?と思わざるを得ない。
イラストが物騒だが、リメイク元もなかなか物騒である。
《ダーク砂バク》


砂バクのダークモンスター版。
ダークモンスターなのに、地属性。効果も類似性がまるでナシ。
ただ、リメイク元から比べると表情はかなりのダークっぷりを発揮している。
《ダーク・エルフ》


ホーリー・エルフのダークモンスター版。
元祖ダークモンスターと言えるような存在ではあるのだが、どちらかというと
ダークモンスターと言うよりは、ホーリー・エルフと対になっているようなモンスターだ。
攻撃力2000で、デメリットも軽く扱いやすいので当時から重宝されていた。
《ダーク・アサシン》


リメイク元がアサシンかもしれないダークモンスター。
ただし、アサシンとは造形がかなり異なっており、ダークモンスターでは無い可能性が高い。
とはいえ、このカードもリメイク元も素顔を晒している訳ではないので設定上は同一人物の可能性はある。
《CX ダーク・フェアリー・チア・ガール》


フェアリー・チア・ガールのダークモンスター版。
属性も闇属性で、名前もダークがつくのだが、どちらかというとフェアリー・チア・ガールの進化体というイメージが強い。
あと造形が違うのはともかく何故か、絵柄も違う。もはや進化体としてもダークモンスター版として考えても疑問が残る別人っぷり。
よく考えたらチア・ガールっぽくもない。何なんだこいつは。
《プリーステス・オーム》


ハイ・プリーステスのダークモンスター版。
ダーク・ドリアードと被っているが、あちらが後発。
名前に「ダーク」は付いていないが、ほかのダークモンスターと登場パックは同じなのでコンセプトは一緒だろう。
リメイク元がハイ・プリーステスなのでダーク化に伴い降格処分を受けている。
ちなみにプリーステスというのは尼僧という意味。つまり女僧侶である。
つまりこのカードは和訳すると、オームの女僧侶という意味である。
僧侶というのは、宗教の出家修行者という意味だ。ざっくり言うと。
ん?
オーム…宗教?
オームの女僧侶…!?
あっ…
…
これは話を広げてはいけない奴だな。
…
…
とにかく、闇属性の宗教もあるってことです!
なんかやばそうなのでここいらで終わります!
また来週~!
完